粒度分析結果について

堆積物の粒度分析を最近行っています。

その結果を先輩と見ていたのですが、こんなことを教えて頂きました。

 

「細粒な粒子が堆積後、粗粒な粒子が堆積したとする。その後また細粒な粒子が堆積したとしよう。粗粒な粒子層は細粒な粒子層より空隙が多いから、その隙間を埋めるように上や下から細粒な粒子が粗粒子層に入ってくることがあるんだ。

その結果、粗粒子層の堆積物を粒度分析してヒストグラムを出すと細粒子のピークが現れることがあるよ。」

 

イメージとしては火炎構造(flame structure)なんでしょうね。

データひとつ見ても勉強になることがたくさんあると改めて感じました。

 

※火炎構造:まだ凝固していない細粒子層上に粗粒子層が堆積した時、層境界にかかる不均等荷重によって粗粒子が細粒子層中に移動するとともに細粒子も粗粒子層中へ侵入する。この様子は地層では細粒子がゆらめく炎のような状態で現れることから火炎構造と呼ばれる。火炎構造形成時、炎の先端は上記の理由から必ず上方向を示しているため、火炎構造は地層の上下判定によく用いられる。